日頃は九頭竜川鳴鹿土地改良区の運営につきまして組合員をはじめ地域の皆様、関係機関の皆様には格別のご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
国 県 市町が一体となって取り組んできた、国営九頭竜川下流域農業用水パイプライン事業は、平成30年に、めでたく完成しました。この事業は、20年の歳月をかけて名実共に日本一の事業とし取り組まれ、稀に見る注目の事業として、高い関心が寄せられて参りました。その事業費も
国営事業・県営事業を合わせて約2,000億円とも云われており、100年の体系の中、農業近代化の大きな事業であります。
また、全国に類をみない大規模な国営パイプライン事業と並行して進められた県営パイプライン事業によって、鳴鹿大堰から九頭竜川の清涼な水を九頭竜川下流域の隅々まで送水できるようになり、渇水の心配どころか、夏場でも冷たくきれいな水で、おいしいお米がより一層、おいしくなったと極めて好評であります。そして、水田の給水栓を使用し、キャベツ、玉葱、白葱などへのチューブかん水の導入や、ICTを活用して遠隔操作で給水や水量調整を行うなど、最先端の営農が取り組まれるようになりました。
私達の九頭竜川下流域については、小学校5年生の社会科の教科書に掲載されることが決定し、全国の子供達がこの地域の事を学ぶことになります。また、県内外から多くの方が施設見学や社会学習に訪れており、全国のモデル的な先進農業地域としての展開が期待され、その実現に向けて努力していく所存でございます。今後も、組合員の皆様、地域の皆様、関係機関の皆様のより一層のご指導、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶と致します。